パスタ・エ・パターテとは
パスタ・エ・パターテ(Pasta e patate)は、パスタとじゃがいもを組み合わせたイタリア南部の家庭的なプリモです。特にナポリの料理としてよく知られ、短いパスタや複数の形を混ぜたパスタ・ミスタを、角切りのじゃがいもや香味野菜と一緒に煮込む作り方が見られます。
大きな特徴は、パスタを別ゆでしてソースに合わせるのではなく、じゃがいもを煮た鍋の中でパスタまで仕上げる作り方が多いことです。じゃがいものでんぷんとパスタのでんぷんが煮汁に溶け込み、スープとソースの中間のような濃度になります。トマトを加えるか、プロヴォラなどのチーズを加えるかなど、家庭や作り手による違いもあります。
基本情報
| 正式な料理名 | Pasta e patate |
|---|---|
| 日本語表記 | パスタ・エ・パターテ |
| 英語表記 | Pasta e patate / Pasta with potatoes |
| 国・地域 | イタリア(カンパニア州・ナポリを中心とする南部) |
| 料理タイプ | 煮込み系のパスタ料理・プリモ |
| 主な食事場面 | 昼食や夕食の温かい第一皿として食べられる家庭料理です。 |
パスタ・エ・パターテの特徴
じゃがいもがソースの一部になる
じゃがいもは具材であるだけでなく、煮崩れた部分が煮汁に溶けて自然なとろみを作ります。完全につぶすのではなく、角切りの形を一部残すと、なめらかさとほくほく感の両方が出ます。
パスタを同じ鍋で仕上げる
パスタをじゃがいもの煮汁で直接煮る方法では、ゆで汁を捨てないためでんぷんが料理の中に残ります。水分を少しずつ調整しながら仕上げる点が、普通のパスタ・ソースとは異なる比較ポイントです。
パスタ・ミスタを使うナポリ系の作り方
ナポリ系では、複数の短いパスタを混ぜたパスタ・ミスタを使う例があります。形ごとの厚みや食感が少しずつ違うため、素朴な料理の中に変化が生まれます。
主な材料
- パスタ:短いパスタやパスタ・ミスタを使い、じゃがいもの煮汁の中で一体感を作ります。
- じゃがいも:主役の具材であり、煮崩れたでんぷんが料理のとろみを支えます。
- 玉ねぎ・セロリ・にんじんなど:最初の香味の土台を作る材料として使われます。
- オリーブオイル:香味野菜を炒め、全体の風味をまとめます。
- トマト類:入れる作り方では色と酸味を加えますが、白い仕上がりの作り方もあります。
- チーズやチーズの皮:コクを補う要素で、プロヴォラを加えて糸を引く仕上がりにする例もあります。
味と食感
じゃがいもの穏やかな甘みと、香味野菜やチーズのうま味が中心です。食感はさらさらしたスープではなく、とろりとしてパスタに煮汁が密着する方向が代表的です。パスタの歯ごたえ、ほくっと残るじゃがいも、煮崩れた部分のクリーミーさを同時に感じられます。
代表的な作り方の違い
パスタ・エ・パターテには、トマトを加えて淡い赤色にするもの、トマトを使わず白く仕上げるもの、チーズの皮でコクを加えるもの、最後にプロヴォラを溶かしてさらに濃厚にするものなどがあります。水分量も家庭差が大きく、ミネストラに近い汁気のある仕上がりと、煮汁をしっかり吸わせた濃厚な仕上がりを動画で比較できます。
いつ、どのように食べる料理か
昼食や夕食の温かい第一皿として食べられる家庭料理です。深皿に盛れる程度の汁気を残すものから、スプーンですくえるほど濃厚な「アッゼッコーザ」と呼ばれる方向の仕上がりまであり、寒い時期の満足感のある一皿としても向いています。
動画レシピを見るときの比較ポイント
CookClipでは、この料理に紐づく複数の子動画記事を整理して表示します。同じ料理名でも材料や火入れ、仕上がりに差があるため、次の点を見比べると違いをつかみやすくなります。
- パスタはパスタ・ミスタか、単一の短いパスタか
- じゃがいもをどの大きさに切り、どの程度煮崩すか
- パスタを別ゆでせず鍋の中で直接煮るか
- トマトを加えるか、白く仕上げるか
- チーズの皮やプロヴォラなどを使うか
- 完成時の水分量をスープ状にするか濃厚にするか
よくある質問
パスタ・エ・パターテはスープですか?
作り方によって汁気は変わりますが、一般にはパスタ料理の第一皿として扱われます。煮汁を残したミネストラ風から、ソースのように濃厚な仕上がりまで幅があります。
なぜパスタをじゃがいもと同じ鍋で煮るのですか?
でんぷんを煮汁の中に残して、とろみと一体感を出しやすくするためです。水分を足しながら煮ると、パスタにじゃがいもの風味も入りやすくなります。
パスタ・ミスタでないと作れませんか?
必須ではありません。ナポリ系でパスタ・ミスタはよく使われますが、短いパスタ一種類で作る例もあります。動画では形と煮え方の違いを見ると比較しやすいです。
プロヴォラは必ず入りますか?
必須ではありません。プロヴォラ入りは人気のある濃厚な派生ですが、チーズを控えたり、チーズの皮だけでうま味を加えたりする作り方もあります。