バターチキンとは
バターチキンは、ヨーグルトやスパイスで下味を付けた鶏肉を焼き、トマト、バター、クリームを中心にした「マカニ」系のグレービーで仕上げるインド料理です。鶏肉を先に香ばしく焼くことで、なめらかなソースの中にローストした風味を残す作り方がよく見られます。
デリーのダリヤーガンジにあるモティ・マハルと1950年代の成立を結び付ける説明が広く知られています。一方、誰が最初に考案したかという細部には複数の主張があるため、CookClipでは「デリーのモティ・マハルと強く結び付けられる料理」として扱い、発明者を一人に断定しません。
基本情報
| 正式な料理名 | बटर चिकन |
|---|---|
| 日本語表記 | バターチキン |
| 英語表記 | Butter Chicken (Murgh Makhani) |
| 国・地域 | インド(デリー) |
| 料理タイプ | 鶏肉のカレー・煮込み料理 |
| 主な食事場面 | 昼食・夕食の主菜 |
バターチキンの特徴
焼いた鶏肉とソースを最後に合わせる
鶏肉はヨーグルト、ショウガ、ニンニク、唐辛子やガラムマサラなどで下味を付け、タンドール、オーブン、グリル、フライパンなどで先に焼く作り方があります。焼き目による香ばしさが、クリーミーなグレービーの中でアクセントになります。
トマト・バター・クリームのなめらかなグレービー
トマトを煮てペースト状にし、バターとクリームを加えてコクを出します。裏ごしやブレンダーでなめらかにするレシピもあり、粒感の少ないシルキーなソースが代表的な仕上がりです。
スパイスは香りを重ねつつ辛さを抑えやすい
ガラムマサラ、カルダモン、唐辛子、カスリメティなどを使うレシピがあります。強い辛さだけを目指す料理ではなく、トマトの酸味、乳製品のコク、スパイスの香りをまとめることが重要です。
主な材料
- 鶏肉:主材料。下味を付けて先に焼き、香ばしさと肉の食感を作る。
- ヨーグルト:マリネに使い、スパイスを鶏肉になじませる。
- トマト:グレービーの酸味、色、うま味の中心になる。
- バター:料理名の通り、ソースに乳脂肪のコクと丸みを加える。
- クリーム:トマトの酸味を和らげ、口当たりをなめらかにする。
- ショウガ・ニンニク:鶏肉とソースの香味の土台になる。
- ガラムマサラなどのスパイス:複雑な香りを加える。
- カスリメティ:乾燥フェヌグリークの葉。仕上げに特徴的な香りを加える。
味と食感
バターとクリームによる濃厚で丸い口当たりに、トマトの酸味と軽い甘味、スパイスの香りが重なります。鶏肉はマリネと焼き工程によってやわらかく、表面に香ばしい部分が残るとソースとの対比がはっきりします。
唐辛子を使っても非常に辛くする必要はなく、レシピによっては甘味を少量加え、酸味と辛味を穏やかにまとめます。
作り方の違い
骨付き肉か骨なし肉か、タンドールやオーブンで焼くかグリルパンを使うかで、鶏肉の香ばしさと食感が変わります。家庭向けではフライパンで焼く方法もあり、設備に合わせた差が出やすい料理です。
トマトをどこまで煮詰めるか、ソースを裏ごしするか、バターとクリームをどの段階で加えるか、カスリメティや甘味をどの程度使うかでも仕上がりが変わります。地域名を付けた多数の型に分けるより、グレービーの濃度と香りの設計を比較するほうが実態に合います。
いつ、どのように食べる料理か
昼食や夕食の主菜として食べられ、ナンやロティなどのパンと特に相性がよい料理です。ご飯と合わせる食べ方も広く行われています。
ソースをパンですくって食べると、トマトとバターのグレービーを余さず味わえます。仕上げに少量のクリームやバターを加える盛り付けも見られます。
動画レシピを見るときの比較ポイント
同じ料理名でも、材料の比率や加熱方法、仕上げ方にはレシピごとの差があります。CookClipでは複数の子動画記事を整理し、次の点を見比べやすくします。
- 鶏肉のマリネに使うヨーグルトとスパイス
- 鶏肉をタンドール風にどの程度まで焼くか
- トマトグレービーを裏ごし・攪拌するか
- バターとクリームを入れる量とタイミング
- カスリメティやガラムマサラの使い方
- ソースの濃度と鶏肉を煮込む時間
よくある質問
バターチキンとチキンティッカマサラは同じですか?
同じではありません。どちらも鶏肉とトマト系のソースを組み合わせることがありますが、バターチキンはバターとクリームを使ったマカニ系グレービーとの結び付きが強く、料理の成立背景も別に語られます。
バターチキンはとても辛い料理ですか?
必ずしも強い辛さではありません。唐辛子は使われますが、トマト、バター、クリームによって味が丸くなり、辛さよりもコクと香りを重視するレシピが多くあります。
ヒンディー語では何と呼ばれますか?
「बटर चिकन(バター・チキン)」という表記が使われるほか、英語圏でも Murgh Makhani(ムルグ・マカニ/チキン・マカニ)という名称が広く知られています。
バターチキンはどこで生まれた料理ですか?
デリーのダリヤーガンジにあるモティ・マハルと1950年代を結び付ける説明が広く知られています。ただし考案者の細かな帰属には争いがあるため、単一の人物へ断定するのは避けるのが安全です。