アバラとは
アバラは、フェイジョン・フラジーニョ(黒目豆)をすりつぶした生地に玉ねぎ、デンデ油、干しエビなどを合わせ、バナナの葉で包んで蒸すバイーアの料理です。黒目豆を主体とする点ではアカラジェと近い一方、油で揚げずに蒸して仕上げます。
バイアーナ・デ・アカラジェの屋台でも見られるアフロ・ブラジル系の軽食で、葉を開くと柔らかな豆生地とデンデ油の香りが立ちます。そのまま食べるほか、ヴァタパ、カルル、干しエビ、唐辛子ソースなどを添える食べ方があります。
| 正式な料理名 | Abará |
|---|---|
| 日本語表記 | アバラ |
| 英語表記 | Abará / Steamed black-eyed pea cake |
| 国・地域 | ブラジル・バイーア州 |
| 料理タイプ | 豆の蒸し料理・包み料理・軽食 |
| 主な食事場面 | 屋台の軽食、家庭料理、祭礼や行事の食事 |
アバラの特徴
バナナの葉で包んで蒸す
生地を葉で包むことで蒸気が内部に回り、表面を乾かしすぎずに火を通します。葉は包みとして形を保つだけでなく、穏やかな青い香りも加えます。
黒目豆とデンデ油のコクを生かす
主役は黒目豆の生地で、デンデ油が色とコクを補います。揚げないため、アカラジェより油の香ばしさは穏やかで、豆と具材の風味を直接感じやすい仕上がりです。
干しエビや香味素材を生地に混ぜ込む
干しエビ、玉ねぎ、香草、場合によってはナッツ類などを生地に混ぜる作り方があり、包みを開いた時点で味が一体化しています。具を後から挟むアカラジェとは味の組み立て方が異なります。
主な材料
- フェイジョン・フラジーニョ(黒目豆):蒸し生地の基礎となり、なめらかさと豆の甘みを作る。
- 玉ねぎ:生地に甘みと香りを加える。
- デンデ油:橙色、コク、アフロ・バイーア料理らしい香りを与える。
- 干しエビ:塩味とうま味を生地全体に加える。
- バナナの葉:生地を包み、蒸気を保ちながら香りを移す。
味と食感
きめの細かい豆生地はしっとり柔らかく、蒸しパンやテリーヌに近い密度があります。デンデ油のコク、干しエビの塩味、玉ねぎの甘みが一体となり、葉の香りが後味を軽く整えます。揚げ物のような硬い皮はありません。
作り方の違い
基本は黒目豆の生地を葉で包んで蒸す方法ですが、干しエビや香味野菜を細かく混ぜ込む量、デンデ油の比率、ナッツ類を加えるかどうかで濃度が変わります。包みを小さくして軽食向けにするもの、厚くして食べ応えを出すものもあり、家庭や販売者によって形と味付けが異なります。
いつ、どのように食べる料理か
バイーアでは屋台や家庭で軽食として食べられ、バナナの葉を開いて温かいうちに味わいます。単独でも食べられますが、ヴァタパ、カルル、干しエビ、辛味ソースなどを添えると、蒸した豆生地の穏やかな味に濃厚さや刺激が加わります。
動画レシピを見るときの比較ポイント
アバラは、材料の配合や加熱方法によって仕上がりが変わります。CookClipでは複数の子動画記事を整理し、次の点を比べやすくします。
- 黒目豆の皮を除く方法と、生地をどの程度なめらかにするか。
- 生地を練って空気を含ませる時間と最終的な粘度。
- デンデ油、干しエビ、玉ねぎなどの混ぜ込み方。
- バナナの葉を火に当てて柔らかくする工程。
- 包み方と一包み当たりの生地量。
- 蒸し時間と、中心まで火が通ったかを判断する方法。
よくある質問
アバラはどのように加熱しますか?
生地をバナナの葉で包み、蒸気で加熱します。油で揚げる料理ではありません。
アカラジェと同じ生地ですか?
どちらも黒目豆を基礎にしますが、アバラはデンデ油や干しエビなどを生地に混ぜて蒸す作り方が多く、仕上がりはよりしっとりします。
バナナの葉は食べますか?
葉は包みと香り付けの役割で、通常は開いて中身だけを食べます。
アバラには何を添えますか?
ヴァタパ、カルル、干しエビ、唐辛子ソースなどが代表的です。付け合わせは地域や販売者によって変わります。