かきたま汁とは
かきたま汁は、だしを塩や醤油で調え、十分に温めたところへ溶き卵を細く流し入れて作る日本の汁物です。卵が薄い帯や細かな花のように広がる見た目から、少ない材料でも華やかに仕上がります。
基本は和風だしのすまし仕立てですが、片栗粉で軽くとろみをつける方法、豆腐やきのこ、青菜、ねぎを加える方法などがあります。似た技法は中国風の卵スープにも見られますが、使うだしや調味料によって味の方向が異なります。
基本情報
| 正式な料理名 | かきたま汁 |
|---|---|
| 日本語表記 | かきたま汁/掻き玉汁 |
| 英語表記 | Kakitamajiru / Japanese egg-drop soup |
| 国・地域 | 日本 |
| 料理タイプ | 卵入りのだし汁 |
| 主な食事場面 | 家庭の食事、給食、定食、体を温めたいとき |
かきたま汁の特徴
熱いだしに溶き卵を流す
卵を入れる前に汁を十分に温め、細く回し入れると、卵が汁の中でふんわり固まります。温度が低いと卵が底に沈みやすく、混ぜすぎると細かく濁った仕上がりになります。
卵を入れた後は触りすぎない
卵を流した直後に強くかき混ぜると、卵が細かく砕けて汁が濁ります。表面が固まり始めるまで待ち、必要なら大きく一度だけ動かすと、きれいな形を保ちやすくなります。
とろみで卵の浮き方を調整する
水溶き片栗粉で軽くとろみをつけると、卵が沈みにくく、なめらかな口当たりになります。とろみをつけないすまし仕立ては、だしの香りが明確で、さらりとした後味になります。
主な材料
- 卵:ふんわりした食感と彩り、たんぱく質を加える
- だし:昆布、かつお節、煮干しなどで味の土台をつくる
- 塩・醤油:汁の輪郭と香りを整える
- みりん・酒:味に丸みを加える
- 片栗粉:必要に応じて軽いとろみをつける
- 三つ葉・ねぎ:香りと緑色を添える
- 豆腐・きのこ・わかめ・青菜:具材としてうま味と食感を補う
味と食感
味はだしと卵の穏やかなうま味が中心で、塩と醤油を控えめにすると卵の甘みが感じやすくなります。しょうが、こしょう、ごま油を加えると、和風から中華風まで方向を変えられます。
食感は、ふわりと固まった卵とさらりとした汁の組み合わせが基本です。片栗粉を使うと口当たりがなめらかになり、卵が均一に浮きやすくなります。卵を大きく固めるか細く散らすかでも印象が変わります。
代表的な作り方の違い
和風のすまし仕立ては、かつおや昆布のだしを塩、醤油、みりんで調え、卵と三つ葉などを合わせます。だしの香りと卵の軽さを生かした仕上がりです。
水溶き片栗粉を加える作り方は、汁に軽いとろみがつき、卵が沈みにくくなります。鶏がらスープ、ごま油、こしょう、しょうがなどを使うと中華風の卵スープに近づきますが、和風だしを使うかどうかが味の大きな分かれ目です。
いつ、どのように食べる料理か
家庭では、ご飯と主菜に添える短時間の汁物として食べられます。卵があれば作りやすく、朝食、夕食、給食、定食など幅広い献立に合わせられます。
温かくやわらかな口当たりのため、食欲が弱いときの軽い食事として選ばれることもあります。ただし、卵は中心まで火を通し、作った後は長時間常温に置かないことが基本です。
動画レシピを見るときの比較ポイント
CookClipでは、卵の散らし方、とろみ、だしの種類が異なる子動画記事を整理します。卵の見た目だけでなく、次の工程を比べると再現しやすくなります。
- 和風だしか、鶏がらなど別のスープか
- 汁に片栗粉でとろみをつけるか
- 卵を入れる前の汁の温度
- 卵を細く流す道具と速度
- 卵を入れた後に待つ時間と混ぜ方
- 三つ葉、ねぎ、しょうが、ごま油など仕上げの香り
よくある質問
卵がふわふわにならないのはなぜですか?
汁の温度が低い、卵を一度に入れた、流した直後に強く混ぜた、という原因が考えられます。汁を十分に温め、卵を細く流し、固まり始めるまで待ちます。
片栗粉は必ず必要ですか?
必須ではありません。とろみなしならすっきりしたすまし汁に、とろみをつけると卵が浮きやすく、なめらかな口当たりになります。
溶き卵は完全に混ぜた方がよいですか?
均一に細く散らしたい場合は白身を切るように混ぜます。白身と黄身の濃淡を少し残すと、色と食感に変化が出ます。
かきたま汁と中華風卵スープの違いは何ですか?
技法は似ていますが、和風は昆布やかつおのだし、塩、醤油、みりんを使うことが多く、中華風は鶏がらスープ、ごま油、こしょうなどを使うことが多いです。