フォーボーとは?フォーガーとの違い・味と本場の作り方

フォーボーの動画レシピ

6件の動画レシピがあります。

フォーボーとは

フォーボー(Phở bò)は、平たい米麺のフォーを、牛肉や牛骨から取ったスープで食べるベトナムの麺料理です。牛肉のうま味を引き出したスープに、八角やシナモンなどの香辛料を重ね、麺、牛肉、ねぎ、香草などと合わせます。

一口にフォーボーといっても、作り方は一つではありません。CookClipで紹介している6つの動画レシピを比べると、牛リブを中心に約3時間煮込む方法、牛骨を6〜8時間じっくり煮る方法、圧力鍋や電気圧力鍋を使う方法などがあります。

使う牛肉の部位や香辛料にも違いがあり、同じフォーボーでもスープの取り方や仕上がりはかなり変わります。このページでは、6つのレシピをもとに、その違いを比較します。

フォーボーの基本情報

料理名Phở bò
日本語表記フォーボー
国・地域ベトナム
料理タイプ牛肉入り米麺スープ
主な麺平たい米麺(フォー)
スープの中心牛骨・牛肉
代表的な香り八角、シナモン、クローブ、カルダモンなど

フォーボーはどんな味?

フォーボーの味の中心になるのは、牛肉や牛骨から出るうま味です。そこへ八角やシナモン、クローブなどの甘く温かみのある香りが重なります。

今回の6レシピを比較すると、味付けも同じではありません。塩や氷砂糖を基本にするもの、魚醤や調味料を使って味を整えるものなどがあり、牛骨や牛肉から取ったスープそのものを生かす方法と、調味料を組み合わせて仕上げる方法があります。

仕上げには青ねぎや玉ねぎのほか、香草、もやし、ライム、唐辛子などを添えることがあります。牛肉のコクにライムの酸味や香草の香りを加えることで、濃厚さがありながらも後味を軽くできます。

主な材料・調味料

  • 平たい米麺(フォー):スープと合わせる主食部分
  • 牛肉・牛骨:スープのうま味と具材の中心
  • 玉ねぎ・ショウガ:焼いたり煮たりして甘みや香ばしさを加える
  • 八角・シナモン:フォーボーらしい香りを作る代表的な香辛料
  • クローブ・カルダモン・コリアンダーシードなど:レシピによって組み合わせる香辛料
  • 塩・砂糖・魚醤など:スープの塩味、甘味、うま味を調整する
  • ねぎ・香草・ライム・唐辛子:食べる直前に香り、酸味、辛味を加える

6つのフォーボーレシピを比較

CookClipで紹介している6件を比べると、大きな違いは牛肉の部位、牛骨の量、スープの取り方、煮込み時間、香辛料の組み合わせです。

レシピ 主な牛肉・牛骨 スープ・調理法 特徴
Nhamtran FV 牛リブ2kg、ブリスケット500g、ショートロイン200g 約5Lから開始、約3時間煮込み 牛リブを多く使い、肉のうま味を出す構成
Vành Khuyên Lê 牛肉と牛骨 合計約2kg 圧力調理を利用 八角、シナモン、クローブ、コリアンダーシードなどを使用
Thái Nhí TV 牛骨1kg、ブリスケットなど 水約5L 牛肉団子、牛すじ、牛腱、薄切り牛肉など複数の具材を組み合わせる
Cô Ba Bình Dương・伝統版 牛骨1.5kg、牛すね1.2kg、サーロイン600g 水4L 乾燥みかんの皮やフェンネルなど、香辛料の種類が多い
Cô Ba Bình Dương・澄んだスープ版 牛骨1.5kg、牛すね1kg、ブリスケット800g、赤身500g 水4L、牛骨を6〜8時間煮込む 長時間煮込みながらアクを取り、澄んだ牛骨スープを作る
Vành Khuyên Lê・電気圧力鍋版 牛テール800g、ブリスケット1.2kg 電気圧力鍋、8〜10人分 通常鍋で長時間煮込む代わりに圧力調理を利用する

6レシピに共通する作り方

分量や調理時間には違いがありますが、6つのレシピを比べると、フォーボーには共通する工程もあります。

  1. 牛骨や牛肉を洗い、必要に応じて下ゆでする
  2. 玉ねぎやショウガを焼いて香ばしさを出す
  3. 八角やシナモンなどの香辛料を乾煎りする
  4. 牛骨や牛肉を煮てスープを取る
  5. 浮いてくるアクを取り、スープを澄ませる
  6. 塩、砂糖、魚醤などで味を整える
  7. 米麺と牛肉を器に盛り、熱いスープを注ぐ
  8. ねぎ、香草、ライム、唐辛子などを添える

スープの取り方は大きく3タイプ

牛骨を6〜8時間じっくり煮込む

Cô Ba Bình Dươngの澄んだスープ版では、牛骨1.5kgを4Lの水から煮始め、6〜8時間煮込みます。アクを取りながらじっくり煮ることで、牛骨のうま味を引き出しながら濁りを抑えます。

牛肉を多く使って約3時間煮込む

Nhamtran FVのレシピでは、牛リブ2kgとブリスケット500gなどを使い、約5Lの水から煮始めます。牛リブは合計約3時間煮込み、牛骨だけでなく牛肉そのものからもしっかりとうま味を出します。

圧力鍋を使う

Vành Khuyên Lêのレシピには圧力調理を使う方法があります。電気圧力鍋版では牛テール800gとブリスケット1.2kgを使い、通常鍋で何時間も煮込む方法とは異なる作り方を採用しています。

6レシピを比べると、フォーボーは必ず同じ時間煮込まなければならない料理ではなく、使う肉や骨、調理器具によってスープの作り方を変えられることが分かります。

牛肉の部位による違い

今回の6レシピでは、牛リブ、牛すね肉、ブリスケット、牛テール、サーロイン、薄切りの赤身肉など、さまざまな部位が使われています。

  • 牛リブ:骨まわりの肉を煮込み、スープにも肉のうま味を加える
  • ブリスケット:煮込み用にも具材にも使われている
  • 牛すね肉:じっくり煮込み、具として使うレシピがある
  • 牛テール:骨と肉を一緒に煮込み、スープの土台にする
  • サーロイン・赤身肉:薄切りにして仕上げの具として使う方法がある

複数の部位を組み合わせるレシピが多いのも特徴です。スープを取るための牛骨や煮込み肉と、食べるための薄切り肉を分けて用意する作り方もあります。

フォーボーに使われる香辛料

今回の6レシピでは、八角とシナモンがよく使われています。そのほか、クローブ、カルダモン、コリアンダーシードなどを組み合わせる作り方があります。

Cô Ba Bình Dươngの伝統版では、フェンネルシードや乾燥みかんの皮なども使われています。一方で、すべてのレシピが同じ香辛料を同じ量だけ使うわけではありません。

香辛料を増やすほどフォーボーらしくなるわけではなく、牛肉や牛骨のだしを邪魔しないように香りを重ねることがポイントになります。

フォーボーとフォーガーの違い

フォーボー(Phở bò)とフォーガー(Phở gà)の最も大きな違いは、スープと具材の中心になる肉です。

フォーボー フォーガー
主な肉牛肉鶏肉
だし牛骨・牛肉が中心鶏肉・鶏ガラが中心
味の傾向牛肉のコクとうま味が強い比較的軽く、鶏のうま味が中心
平たい米麺平たい米麺

どちらも米麺のフォーを使いますが、スープの土台が違うため、味や香りの印象はかなり変わります。

6レシピから分かるフォーボーの違い

6つのレシピを比較すると、フォーボーには一つの決まった作り方があるというより、牛肉の部位、スープの取り方、煮込み時間、香辛料の組み合わせによって幅があることが分かります。

  • 牛骨を6〜8時間煮込むレシピもあれば、牛肉を多く使って約3時間煮込むレシピもある
  • 通常鍋だけでなく、圧力鍋や電気圧力鍋を使う方法もある
  • 牛リブ、ブリスケット、牛すね、牛テール、サーロインなど使う部位が異なる
  • 八角やシナモンは共通しやすいが、そのほかの香辛料はレシピごとに違う
  • スープだけでなく、牛肉団子や牛すじ、牛腱など具材の組み合わせにも幅がある

動画レシピを一つだけ見るより、複数の作り方を並べて見ることで、どの工程がフォーボーに共通し、どこからが作り手ごとの違いなのかを把握しやすくなります。

フォーボーの動画レシピ

CookClipでは、分量や牛肉の部位、煮込み時間、調理方法が異なる6件の動画レシピを紹介しています。

よくある質問

フォーボーは何時間煮込むのですか?

決まった時間はありません。今回比較した6レシピでも、約3時間煮込むもの、牛骨を6〜8時間煮込むもの、圧力調理を利用するものがあります。使う牛骨や牛肉、調理器具によって変わります。

フォーボーにはどの牛肉を使いますか?

一種類に決まっていません。今回の6レシピでは、牛リブ、牛すね肉、ブリスケット、牛テール、サーロイン、薄切りの赤身肉などが使われています。

フォーボーに使う香辛料は同じですか?

レシピによって異なります。八角やシナモンはよく使われますが、クローブ、カルダモン、コリアンダーシード、フェンネルなどを加える作り方もあります。

圧力鍋でもフォーボーは作れますか?

作れます。今回紹介しているレシピには、圧力調理や電気圧力鍋を使う方法もあります。通常鍋で長時間煮込む方法とは異なる選択肢として比較できます。

フォーボーとフォーガーは何が違いますか?

フォーボーは牛肉・牛骨を中心に作り、フォーガーは鶏肉・鶏ガラを中心に作ります。どちらも米麺のフォーを使いますが、スープの土台が異なります。